もう君がいない
「学校には、欠席の連絡しておいたから。シャワーでも浴びて、少しは寝なさい?」
「うん。そうする。」
お母さんに言われた通り、
シャワーを浴び、自分のベットに横になる。
始めは眠れないと思ってたけど、
目を閉じると、いつの間にか意識を手放した。
次に目を覚ました時には、窓の外が夕焼け色に染まっていた。
時計を見ると、夕方の5時を回ったとこ。
枕元に置いた携帯を手に取ってみると、待ち受け画面には、
美雪、公貴、里中君からの体調を心配するメッセージと、
美雪からの何度もの着信履歴が表示されていた。
三人にも、連絡しなきゃ、、。
新学期早々、いきなり私と蓮が二人そろって学校を休んだから、
きっとびっくりさせてしまったに違いない。
でも、今はまだ、人と話す気になれなくて、
蓮のこと、きちんと話せる気がしなくて、
美雪に、
私は大丈夫だと、無事を知らせるメッセージだけ送った。
そのあと、すぐに着替えを済ませると、
「ご飯は?少しでも食べないと、」
そう心配するお母さんに謝り、私はすぐに蓮の病院へと向かった。