もう君がいない
「俺の人生は、人より短かったけど、でも、、茉菜がいてくれたから、茉菜に出会えたから、、誰よりも幸せだった。」
「蓮、、」
「茉菜が、俺に一生分の幸せをくれたんだ。」
涙が、、
止まらない、、
蓮の顔をちゃんと見たいのに、、
目に焼き付けておきたいのに、、
涙で滲んじゃうよ、、
「俺の隣には、いつだって茉菜がいた。それだけで、毎日が充実してた。
辛くても、苦しくても、茉菜が隣で笑ってくれたら、俺も笑顔になれた。」
私も、伝えなきゃ。
ちゃんと、蓮に伝えたい。
「私もだよ、蓮。蓮と過ごしてきた毎日は、いつだって楽しくて、幸せだった。
蓮がいてくれたから、ずっと隣で支えてくれたから、私は笑顔でいられたの。」
蓮は、私の笑顔が好きだと言ってくれるけど、
そうやって、心の底から笑えたのは、
いつだって、蓮が隣にいてくれたからなんだよ。
蓮が、私の笑顔を守ってくれたの。
「蓮、私ね?今日、進路希望出して来たよ。蓮が教えてくれたから。
私、看護師になる。小さいときの蓮みたいに、病気で苦しむ子どもたちに、笑顔を届けられるような看護師になるから。」
蓮が示してくれた、私の道。
蓮が導いてくれた、私の未来。