もう君がいない
「茉菜の周りには、たくさんの人がいる。茉菜は、一人じゃない。」
私は、蓮の言葉に、
ただただ泣くことしかできない。
「茉菜は、俺の分も、幸せに生きて。」
やだ、、
やだよ、、
そんな、本当に最後みたいな言葉、、
「茉菜、本当にありがとう。」
「蓮、、」
もうお別れなの、、?
もう、時間がないの、、?
「たくさん泣かせてごめんな。」
「ううん。そんなことない。」
待って、、
やだ、待って、、
「茉菜、愛してる。」
そう言って、蓮が微笑むから、、
私も、涙でぐちゃぐちゃな顔で笑い返した。
そしたら、蓮が、
ゆっくりと、、
静かに、、
目を閉じた、、。
すぐに鳴り響いた、蓮の心臓が止まったことを知らせる音。
蓮は、眠るように、、
その17年と3ヶ月という、短い命を終えた。