もう君がいない
生きる
読み終えた私は、、
その、蓮からの最初で最後の手紙を、
胸に当て、
ぎゅっと抱きしめた。
少し、ふるえている字。
きっと、
一字一字、力を振り絞って一生懸命書いてくれた。
蓮の想いが、ひしひしと伝わる。
ごめんね、蓮。
こんな私じゃ、蓮はゆっくり休めないね。
でも、もう大丈夫だよ。
私、頑張るから。
蓮の言った通り、私の周りには、こんなに心強い味方がたくさんいる。
私は一人じゃない。
今はまだ、心から笑うことは難しいけど、
こんなにも、蓮が恋しくて仕方ないけど、
辛くて寂しくて、一人じゃ何もできないけど、
でも、ちゃんと、
前を向いて歩いていくから。
蓮、空から見守っててね?
私が、生きる姿。
蓮がどこかで見てくれてるって、
そう信じて生きていくから。