もう君がいない
モヤモヤ
「あはは!なにそれ〜!」
「ほんとうける〜!」
「蓮君おもしろ〜い!」
ロッジまで全力で走ってきたら、
そこには、クラスの女子数人に囲まれ、笑っている蓮がいた。
私は立ち止まって、ゆっくり呼吸を整える。
よかった、、
蓮、一人じゃなかったんだ。
何の話をしてるかはわからないけど、蓮は楽しそうに笑ってた。
その蓮の顔を見て、私はホッとした。
「ちょっと、茉菜〜。走るの早過ぎるよ〜。」
後ろから私を追いかけてきていた美雪が、私の横で膝に手をつき、はあはあと肩で息をする。
「ごめんごめん。」
「で?大丈夫だったみたいね?蓮君。」
「うん。え?何でわかったの?」
「そりゃ、茉菜を見てればわかるよ。いいの?声かけなくて。」