相棒の世界
「ーーージョンさん!!」
「…ガイドン」
町中に戻ると、そこにはガイドンがいた。
しかもーーー何人もの人を引き連れている。
「ざっと30人くらいだな…」
ニカが呆れた声で言った。
ーーータッタッタッタ
「ジョンさーん!!」
俺の元に駆け寄ってくると、ガイドンは目の前で止まった。
息をあげている。
「ハァ、ハァ…心配しやしたよ…!!
北の悪魔はどこですか!?
ーーーやっつけるためにたくさん人を集めてきたんすよ!!!」
「っ!?」
俺は目を丸くした。
俺とニカが戦っている間、まさかそんなことをしていたとはーーー
「はははっ…」
いつのまにか、俺は笑っていた。
「はは、ガイドン…
お前は本当にいいやつだな…
ーーーだが、北の悪魔ならもう大丈夫だ。
やつなら地獄で安らかに眠っている」
「っ!?地獄で…安らか?」
ガイドンは意味が分かっていないようだった。
「まあ、そう気にするな。
もう終わったことだ」
俺はガイドンの肩を探すと、ポンと叩いた。
「行こう、ガイドン」
ーーー先へ、進むぞ。