相棒の世界
俺たちを追ってくる謎の男、その名は黒犬。
やつはどうして俺とニカを殺そうと企んでいるんだ…。
何か関係があるのだろうか…。
ーーー鷹目の死と…
何か関係があるのだろうか…。
「ーーーまあ、いい」
この町を越え、北の森に入れば、ガイドンが言っていた占い師に会うことができる。
そしてーーー鷹目の声を聞くことができる…
俺はもう一度月を見上げた。
「ーーー頼むからジョークだけは言うんじゃないぞ、鷹目」
ーーーお前は…
ーーーお前は分かっているよな…?
今の俺とニカの状況をーーー。
遠い月からーーー見下ろしているよな。
ーーーしばらく経って、俺は近くの椅子に座った。
そしてーーー眠りについた。
「スー…スー…うさ…ぎ…こっちだ…ぞ…」
「…っ」
ふと、ニカが口を開いた。
「…スー…スー…」
しかしそれはーーー寝言だった。
「ふっ…」
むかつく寝言だな。
俺は目を瞑った。
今度こそーーー眠りについた。