相棒の世界





ーーー二人掛かりでガイドンを起こすと、俺たちは荷物をまとめて宿を後にした。




外を歩くと、聞こえてくるのは楽しそうな町民たちの声。





「あはははっ!」


「まいどまいどーー!!」



ここは平和な町だ、そう思った。




「ガイドン、占い師のところまではここからどれくらいなんだ」



道を歩きながら聞くと、ガイトンは「あっ」と声を上げた。



「いいものを手に入れたんすよ!
ちょっと待ってください!」




ガイドンは立ち止まってリュックを下ろすと、そこからガサガサとなにやら紙のようなものを出した。




「なにをやってるんだ、ガイドン」



「地図です!」



「地図?」



「そうですジョンさん!」




ガイドンはガサガサと今度は紙を広げ出した。



「ニカ、一緒に見てやれ」



「…分かった」



俺がニカに声をかけると、ニカはガイドンのもとへと移動した。





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