相棒の世界
ーーーガシッ
「……っ!?」
突然、鷹目が俺の腕を掴んできた。
ものすごい、力だ。
「………兎…」
鷹目は俺の腕を掴んだまま言った。
「お前はまだ……世界を知らない……」
「……っ!」
「だから……兎…お前は生きろ………
お前が死ぬのは……まだ早いぜ……」
ーーー何を言ってるんだこいつは!!
「ーーーお前も十分早いじゃないか…!」
俺は自分の腕から鷹目の手を離そうとした。
しかしーーー
「…っ!!」
鷹目の手はガッチリと俺の腕を掴み、離れようとしない。
「兎……」
鷹目は最後の力を振り絞って言ったーーー
「…ちゃんと聞け兎……!
お前はまだ世界を知らない……!!!」
「っ!!!」
「生きろ………」
ーーー世界を…見るため…に……