相棒の世界
「ハァ…ありがとう、ガイドン…
お前も水を飲め…ハァ…倒れるぞ」
「そんなことはありやせんジョンさん!
俺はさっき飲んできたんで大丈夫っす!!」
ガイドンは相変わらずピンピンしている。
俺よりも体力があるなんて大した奴だ。
体力……
「…ん?」
ふと、俺はある疑問が頭の中に浮かんだ。
「ガイドン」
「なんですか?ジョンさん!」
「お前は占い師と知り合いだと言っていたが…
この森を抜けて会いに行ったことがあるのか?」
「っ!!」
ふと、ガイドンは黙り込んだ。
「ん?ガイドン…?」
「あっ!あ、あははははは!!!」
ふと俺が声をかけると、ガイドンは大声で笑い始めた。
まるで何かをーーーごまかすように。
「そんなわけがありやせんよジョンさん!!
占い師が俺たちの町に来た時に、たまたま知り合って、たまたま家の場所を教えてもらっただけっす!
俺一人じゃあ、こんな森を抜けられるわけがありやせんよ!!」
ガイドンはヘラヘラと笑いながら話した。