相棒の世界
昨日気を失い続けていたやつはどこのどいつだ。
さらにため息が出た。
「ーーーあ、えっと…」
ミラは混乱している様子だった。
それもそのはず。
クソガキの意味がわからない言葉を受けているのだからーーー。
「気にする必要はない、ミラ。
こいつが言うことは9割無視していい」
「え…?」
「なっ!兎!」
ニカは俺のもとにドシドシと近づいてくると、俺の胸ぐらを思い切り掴んだ。
「ふざけるんじゃないぞ、兎!
お前の口を針で縫い合わせてやろうか!」
「お前の口も針で縫い合わせてやりたいものだ」
「はぁ!?」
「あーまあまあニカさん!」
ガイドンが間に入ったことで、ニカは仕方なく身を引いた。
相変わらずばつが悪そうな様子でいる。
「ちっ…兎のくせに…」
「クソガキごときがそんな口を聞くんじゃない」
「っ!!」
「あーニカさんここは落ち着きましょう!
…ジョンさんももっと優しく……」