相棒の世界
「この先を1キロほど行ったところに小さな小屋がある。
目立たない場所にあるから、見つかることはおそらくないだろう」
「そうか、分かった」
俺は後ろのミラの腕を掴んだ。
「なっ!」
「すまん、ちょっと走るぞ」
俺たちは走り出すと、ニカが発見した小さな小屋へと向かった。
小屋に到着すると、俺たちは鍵を壊して中に入った。
誰も住んでいなかったのが幸いだ。
「ここに隠れていよう」
「分かった」
俺たちは中に入ると、内側から扉の鍵をしめた。
無人だったということもあり中は荒れ放題ではあったが、身を潜ませるには十分な場所だった。