相棒の世界
「ーーーいたぞ!」
暗殺者たちは次々と襲い掛かってきた。
俺はニカの指示を当てにしーーー
次々と敵を切り刻んでいった。
ーーー小屋の中に入った暗殺者を全員こらしめると、ニカが慌て口調で口を開いた。
「兎!外にいた何人かが逃げ出したぞ!
扉を出て10時の方向だ!」
俺は咄嗟に屋敷の主人である父の姿を思い浮かべた。
俺と母の気持ちを何一つ理解しようとしなかった、俺の本当の父親ーーー。
「…っ!!」
俺はニカを背負ったまま、小屋の外に出た。
ーーー今度こそ絶対に
決着をつけてやる!!