相棒の世界
「血のつながりなど関係ない。
本当の父親だから生かしたなど、そんな綺麗事を言ったりはしない。
俺はーーー
救われた時の俺を、父に見ただけだ。
これからどう生きるかは、やつ次第だ」
「………」
ニカはそれ以降ずっと黙っていた。
いつのまにかーーー
俺の中の憎しみは消え去っていた。
俺を救ってくれたあいつ。
あいつはーーー
誰よりも大事な存在だった。
ーーー世界は狭くないんだろ?
そうなんだろ?
ーーー鷹目。