相棒の世界
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ーーー遠くの茂みの中、
仮面の男とその部下は、黙々と歩く4人の姿を見つめていた。
「どうなさるのですか、黒犬様」
部下の言葉に仮面の男はうっすらと笑った。
「このまま行かせるよ」
「…っ」
部下は不安げな顔をした。
「今ここで襲いかかったところで、俺たちがあの2人に確実に勝てるかどうかは分からない。
ーーー兎が弱った時に襲いかかるのが最適だと言えるだろう」
仮面の男はそう言うと、その場から離れていった。
「あっ」となって、部下はその背中に着いて行く。
ーーー俺の目的はたったの一つだ。
ーーー兎。
『奴』を奪ったお前に地獄のような苦しみを与えーーー
そして殺すことだ。
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