相棒の世界
ニカとミラをベッドに寝かしつけると、俺とガイドンは古びたソファのようなものに腰掛けた。
久々に椅子に座ったからか、ものすごく心地がいい。
「はいこれ、友人からもらったお茶なんだ。
元気が出るからお飲み」
ハカゼはそう言って、大きなコップにお茶を入れてくれた。
「ありがとうございやすハカゼさん!」
「ありがとう…」
俺はコップを手に持つと、ゆっくりと口に注いで行った。
独特の風味を持つそれは、不思議なことに一瞬にして体の疲れをとってくれた。
肩がーーー全く痛くない。
「あ、ちなみにそれは私のまじないが入っているからねぇ」
「っ!」
ハカゼはゲラゲラと笑い始めた。
「お茶じゃあなくて、私のまじないの力だったねぇ!あははは!!」
「……っ」
俺は再度お茶を飲んだ。
これがまじないの力かーーー。