相棒の世界





「これは運命だったのかもしれないよ、アルバートさん。
鷹目が死んだのは運命だったのかもしれない。

ーーーあんたはその死んだ鷹目からのメッセージをちゃーんと受け取って、その意味を見つけなくちゃあいけない。
それがあんたの遂げなくちゃいけない運命だよ。

大丈夫、心配はいらないさ。
あんたは誰よりも苦しい経験をして、誰よりも人々のいろんな面に触れてきた。

そんなあんたは強い男だ。
大丈夫、あんたは絶対に遂げられる…!」





ーーーハカゼの言葉一つ一つが俺の心にまっすぐに入ってきた。




今まで感じたことがないような温かさを覚えて、少しだけ込み上げてくるものがあった。





俺は目をゆっくりと開けた。




「ーーー分かった」






俺は絶対にーーー




鷹目のあのメッセージを意味を見つける。




鷹目が残してくれた俺の運命をーーー




遂げてみせる。








俺の顔を見てハカゼは少しばかり笑って見せた。




「あんた、目は開けていた方がいいわ。
ハンサムな顔をしてるよ」






< 225 / 506 >

この作品をシェア

pagetop