相棒の世界
「これは運命だったのかもしれないよ、アルバートさん。
鷹目が死んだのは運命だったのかもしれない。
ーーーあんたはその死んだ鷹目からのメッセージをちゃーんと受け取って、その意味を見つけなくちゃあいけない。
それがあんたの遂げなくちゃいけない運命だよ。
大丈夫、心配はいらないさ。
あんたは誰よりも苦しい経験をして、誰よりも人々のいろんな面に触れてきた。
そんなあんたは強い男だ。
大丈夫、あんたは絶対に遂げられる…!」
ーーーハカゼの言葉一つ一つが俺の心にまっすぐに入ってきた。
今まで感じたことがないような温かさを覚えて、少しだけ込み上げてくるものがあった。
俺は目をゆっくりと開けた。
「ーーー分かった」
俺は絶対にーーー
鷹目のあのメッセージを意味を見つける。
鷹目が残してくれた俺の運命をーーー
遂げてみせる。
俺の顔を見てハカゼは少しばかり笑って見せた。
「あんた、目は開けていた方がいいわ。
ハンサムな顔をしてるよ」