相棒の世界
鷹目のその言葉でーーー
俺の心にがんじがらめに巻きつけられた鎖はーーー
一瞬にしてほどかれてしまった。
「うぅ…ううう……!!」
それと同時にーーー
心の底にたまっていた大量の涙がーーー
一気に溢れ出てきた。
ーーー初めて世界に認めらた気がした。
初めて世界にーーー
光を見たような気がした。
ーーーギュッ…
「っ!!」
ふと鷹目が俺を優しく抱きしめた。
「今まで辛かっただろう?
たーくさん泣くんだ。
ーーー俺と一緒に来い。
俺の相棒になってくれ。
俺とまたーーーはじめよう…」
ーーーお前の人生を…
はじめよう。
「ううう…グスッ…うあああ!!」
耳元から聞こえてきた言葉で、俺は声を上げて泣いた。
観衆たちにも指揮官にも伝わるくらい、大きな声で泣いた。
ーーーあの時のことは…
一生忘れることはないだろう。
俺のーーー
新しい人生の始まりだったからだ。