相棒の世界
『兎、俺は今すごく嬉しいんだよ。
こうやって久々に話せて…本当に今幸せなんだ。
ーーー兎、これからのことは絶対に大丈夫だ。
俺の言葉を信じろ。あの時…俺が死ぬ時にお前に言った言葉を…信じろ』
「…信じろ?」
ーーー世界を見ろ。
あの言葉のことだろうか。
『ああ、そうだ。信じてくれ…
ーーー俺はお前にいつも言ったよな?
もっと自分に自信を持てって。
不安な気持ちは分かるけど…
それ以上にお前は何事も乗り越えられる力を持っているんだ。
俺はその力をずっと信じていた…
だから…お前も俺のことを信じてくれ。
大丈夫、俺はずっとーーーお前の中にいる』
「鷹目…」
鷹目は「ふっ」と笑った。
「ーーー世界を見るんだ、兎…
その言葉こそがお前に残された『道』だ。
この意味は生憎俺の口から伝えることは不可能だ。自分で見つけてこそのことだからな…
意味がわかった時ーーー
きっとお前たちはみんな救われる。
ーーー俺もそうだった…」
「ん?」
鷹目もそうだった…?
「どういうことだ…鷹目」
『ふっ、内緒だっ』
「な、内緒!?」
『ははっ…』