相棒の世界





葉巻に火をつけると、俺は思いっきり吸った。




そして「フゥーーー」と白い息を、口と鼻から出してゆく。







「ーーーニカと言ったか」



「ああ」




「ーーーもう二つ質問させてくれ。
お前は本当に鷹目の娘か?
そして、鷹目からのメッセージはどうやって受け取った?
ーーー詳しくきっちり答えろ」




ニカはふっと笑った。



「お前はいつもきっちり答えさせるんだな。
あまり人に好かれないだろう?」



「人に好かれないことよりも、生憎、俺は無駄なことの方が嫌いなんでな。
ーーーさっさと答えろ」



「ハァ……」



少女はゆっくりと口を開いた。







< 25 / 506 >

この作品をシェア

pagetop