相棒の世界
俺は腰から剣を抜くと両手に備えた。
そしてーーー
「ーーーやめろ!!」
子供を引き離す何者かに叫んだ。
ーーーあれ…
叫んだ途端、俺は妙な違和感を感じた。
この状況、以前も経験したような気が…
『ーーー鷹目!やめろ!!』
『大丈夫かいっ?ママさん…』
「はっ!」
そうだ、これはーーー
鷹目が死んだ時とーーー
同じ光景だ。
「アルバートさん!やめろ!!」
ーーーガシッ!!
「っ!!」
ふとガイドンが叫びながら、後ろから俺を押さえつけてきた。
「危険だアルバートさん!!
見えないのに行っちゃだめだ!!
相手は銃を持っている!!」
ーーー銃…
やっぱりあの時と同じだ。
鷹目は赤ん坊が奴隷売りに奪われそうになっているところを確か助けたんだ。
そしてーーー
銃で狙われていた俺をかばって死んだ。
ーーーとなると…
「はっ!!」
俺はすぐさま後ろに振り向いた。
「ーーーニカ!ミラ!!」