相棒の世界
「ーーーニカ!!」
俺は叫び続けた。
嘘だ…嘘だろ……
ニカが…連れ去られたなんて…!
激しく動揺していた。
心臓が飛び出そうになるくらい、俺の鼓動は激しかった。
「ニカ!ニカーーー!!!」
真っ暗な世界の中ーーー
俺はただひたすら叫び続けたのだった。
ーーードクン…ドクン…!
ひたすら叫んでいる兎の姿を見て、ガイドンはありえないくらいに動揺していた。
「どうすればいい…」
唇を強く噛みしめる。
『ーーー鼠!』
ふと、鷹目の姿が脳裏に浮かんだ。
鷹目兄さん……
ガイドンはさらに唇を強く噛み締めた。
ごめん、鷹目兄さんーーー。
俺は本当にーーー強いのかな…
俺は本当にーーー強くなれたのかな…