相棒の世界
俺はその言葉を聞いてーーー
体が固まった。
そしていつの間にかーーー
ーーーチュ…
ニカの額に口づけをしていた。
「っ!」
自分でもこの行動に驚いていた。
この気持ちは一体なんなんだと混乱していた。
俺はその後すぐにニカに背を向けて眠りに就いた。
この感情の正体をーーー
知らないまま。
ーーー今、やっと分かった。
あの時の感情の正体がーーー。
これはーーー
ごく単純なものーーー
『愛』だったんだ。
『俺とお前の…愛娘だ』
鷹目が言っていたことが分かった。
俺はニカをーーー
1人の父親として愛していたんだ。
心の底からーーー
愛していたんだ。