相棒の世界
それから私はーーー
毎日を少年と共に過ごすことになった。
「………」
私とおじさんが食事をとる中、1人黙って椅子に座っている少年。
「鷹目、少しは食べたほうがいい。
お前は体が弱いんだから」
「黙れ」
鷹目という名のその少年は、とてつもなく態度が悪かった。
何度話しかけられても「黙れ」としか言わない上に、常にふて腐れ顔をしている。
「まったく…
あとでしっかり食べるんだぞ、いいな」
「………」
私はずっと下を向いている鷹目を見つめていた。
嫌なやつ、そう思っていた。
ーーー鷹目の嫌なところはこれだけではおさまらなかった。
パリーーーン!!
キッチンの皿を全て割る。
ドン!バキッ!!
壁に穴を開け、家中の家具を壊す。
「きゃああああ!!」
町では毎日暴れ続け、人々に危害を加える。
「こんな世界なんてーーー
なくなってしまえばいい」
常に耳に入ってくる口癖。
正直うんざりしていた。
どうしてこんなやつと一緒に暮らさなければいけないんだ。
おじさんと二人で幸せに暮らしている頃のことを思い出した。
あの頃に、戻れればいいのに…