相棒の世界
ーーーバンッ!!
大きな銃声が聞こえ、私は窓の外を見た。
そこにはーーー
「…はっ!!」
大量の血を流して倒れている鷹目が横たわってた。
「っっっ…鷹目!!!」
兎に揺さぶられている鷹目は少しだけを目を開きーーー
私の方を見た。
「はっ!!」
鷹目はゆっくりと笑みを作ると何かを口にし、兎の腕を掴んだ。
そしてまた何かを口にするとーーー
ゆっくりと息絶えた。
「うぅ…グスッ…ぅぅぅ…!」
ニカを胸に抱きながら、私はひたすら声をあげて泣いていた。
鷹目…
鷹目……
「あー」
「っ!」
ふと、ニカが声を出した。
初めて聞いた声だった。
「あー、ああー」
「え?」
ニカは右腕だけをバタバタと動かし、なにやら引き出しを指差しているようにも見えた。
「………」
立ち上がって恐る恐る引き出しに近づく。
ゆっくりと開けるとそこにはーーー
「…はっ!」
一封の手紙が入っていた。