相棒の世界




三人でテーブルを囲うようにして座ると、口を開いたのはシーナだった。



「予想外だったか?お前が知らない鷹目は」



ふっと笑みがこぼれる。



予想外、か…。




「ああ、予想外だったよ。あいつのことだ、てっきりたまたま出会った女との間に偶然できてしまった子なのだろうと思ってたよ」



「ははっ、それはまたすごいな」




俺は嘘を言った。



本当は分かっていた。



鷹目が計算高く、本当はジョーキーでもなんでもなく、俺よりも警戒心が強いということを。



そんなあいつが長年シーナを守り続けていたことは、全くと言って納得のいくものだった。




「鷹目はお前のことを命に代えても守るといっていたんだよ」



「っ…」



シーナの言葉に唇を噛む。



「鷹目のことを思って毎日祈ってでもしないと、あいつに呪われるかもしれないぞ」



「ああ、やってるよ」




言われなくたって、鷹目のことを考えなかった日は6年間で1日たりともない。



俺もあいつをーーー



ものすごく大事に思っていたのだから。






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