相棒の世界
「………」
鷹目がいなくなった小屋の中、俺は一人ぽつんと座っていた。
あの銀髪の男に拾われてから、鷹目はその男の家に住むようになったのだ。
『ーーー銃を奪う!それを奪ったら二人でここを出よう!世界の頂点に立とう!!』
鷹目はずっとそう言い続けていたけどーーー
あれからもうすぐ一年が経ってしまう。
ーーー本当なんだよな?鷹目…
まさかだけど、嘘なんかついていないよな?
俺は不安で仕方がなかった。
一人小屋の中、カビのついたパンをかじりながら鷹目の帰りを待っていた。
神様が俺たちを引き寄せてくれることを信じて、
鷹目が俺のことを一番に思ってくれているということを信じて、
俺はーーー
ただひたすら待ち続けていたんだ。
だからーーー
あの出来事が俺にとってはものすごくショックだったんだよ、鷹目。
お前が俺に嘘をついてるってーーー
俺が分からないわけがないだろ?