相棒の世界




ーーー丘を下りた後、俺たちはハカゼの家に向かった。



全てを終わらせたらそこに集合する、そういう約束だったのだ。





「あ!アルバートさん!!ニカさん!!!」



ハカゼの家の前に着いた途端、たちまち家の中から飛び出してきたのはガイドンだった。



ガイドンは俺たちの目の前まで来ると、肩で息をしながら目に涙を浮かばせた。



「よかった…グスッ…はぁ…本当によかったぁ…!!!」




ーーー帰って…グスッ…来てくれた…!!!





ニカを一瞥した後、俺は嗚咽するガイドンを強く抱きしめた。



「ありがとうガイドン、世界を救えたのはお前のおかげだ。お前がいなかったら俺はきっと見つけるべきものを見つけられなかった。本当にありがとう…」



「うっ…グスッ…ううぅ…」



ガイドンは目に涙を溢れんばかりに浮かべ、俺の背中をガシッと掴んでは離さなかった。





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