“say thank you”



「ふふふ、仲良しね。とにかく緒川さんはもう少し寝て休んでね。先生、会議に出なくちゃいけないんだけど…相川くん、緒川さんを見ててあげてくれる?」



「そのつもりです。」




「じゃ、よろしくね。」




そう言い残すと保健室の先生は部屋を出ていってしまった。





どうしよう…





私が倒れた理由とか聞かれたら…





「緒川さ、」





「は、はい!?」





……うう…声が裏返った…




「なんで倒れた?」








はぁ…なんでこういうときに限って私の考えたことは現実になっちゃうんだろう。






「昨日の夜眠れなくて…」




もう正直に答えるしかなかった。




「考え事してて…」




< 26 / 79 >

この作品をシェア

pagetop