“say thank you”
次に私は冷凍庫を開けて大量の氷を出して相川くんの額にのせた。
「お、がわ……?」
「相川くん!?大丈夫!?」
相川くんはまだ苦しそうに息をしていて、私の服の裾をギュッと何かを訴えるみたいに握っている。
私は相川くんの手をどけてスマホを取ってきた。
誰かに来てもらわないと……!
私は頼れる友達、真伊ちゃんに震える手で電話をかけた。
『もしもし?』
「あ…真伊ちゃん……?」
『日菜ちゃん?どうかしたの?』
私は必死に叫んだ。
「相川くんが倒れちゃったの!」
『わかった、すぐいくから!』
私は電話を切るとすぐに相川くんのところに駆け寄った。