“say thank you”
目の前の真伊ちゃんが早耶と重なって見えて
辛くなってしまった。
「…えーっとじゃあこれから学級役員を決める。」
担任の先生が何か言っているけど
ごめんなさい先生、全然頭に入って来ない。
「誰か立候補あるかー?」
えっと今、学級役員決めているのか。
でもいいや。私には無縁。
「じゃあ推薦あるかー?」
「はーい!!」
後ろの方から聞きなれた嫌な高い声が響いた。
有奈だ…
嫌な予感しかしなかった。