俺様社長に振り回されるのも悪くない
「課長……すみません」
余計なことがあって
思うようにデザインが纏まらず
こんな時間になってしまい
それに付き合わせてしまった
課長に申し訳なかった
「いやいや、急だけど久里ちゃんと仕事ができる最後の日だったからね…」
『……それにしても、なんなんでしょうか。なんで私が秘書課なんですかねぇ?』
課長は少し考えて
「……多分、久里ちゃんの人柄じゃないかな?久里ちゃんは仕事に対して手を抜かないし、しっかり意見を言えるから」
『えー、そんなことないのに』
「久里ちゃん、少しだけ飲んでいくかい?ささやかな送別会でも」
課長は笑いながら言ってくれた
『やった。行きます!今夜は帰しませんよー』
私と課長は二人で送別会をした。