俺様社長に振り回されるのも悪くない


「課長……すみません」


余計なことがあって
思うようにデザインが纏まらず
こんな時間になってしまい

それに付き合わせてしまった
課長に申し訳なかった


「いやいや、急だけど久里ちゃんと仕事ができる最後の日だったからね…」


『……それにしても、なんなんでしょうか。なんで私が秘書課なんですかねぇ?』


課長は少し考えて

「……多分、久里ちゃんの人柄じゃないかな?久里ちゃんは仕事に対して手を抜かないし、しっかり意見を言えるから」


『えー、そんなことないのに』



「久里ちゃん、少しだけ飲んでいくかい?ささやかな送別会でも」


課長は笑いながら言ってくれた


『やった。行きます!今夜は帰しませんよー』


私と課長は二人で送別会をした。
< 10 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop