俺様社長に振り回されるのも悪くない
資料室に着いた頃には
私は泣いていた
何を泣いてるの?
社長が触れてこないから?
軽蔑されたかな?
訳わかんない……
私は涙を拭いながら
必要な資料を手に取る
私……必要なんだろうか
秘書の仕事をしてる訳じゃない
ただの雑用だ……
社長と暮らす意味がわからない
どうしたらいいんだろ……
なんなの……
『……っ。もぅ……いやだ…』
誰もいない資料室で呟いた
資料を持ち、途中更衣室に寄り
化粧を直し、社長室へ戻った
社長と名取さんは
既に次の打ち合わせにでかけていた
資料を持ち、続きの仕事をするために
机に戻ると、何か置いてあった