俺様社長に振り回されるのも悪くない


『しゃ……社長?かなり酔ってます?』


酔ってるよ……かなり
だって、私の事をなちゅきって…


「うん、たーくさん飲んじゃった。けどね、酔ってても酔ってなくても、なちゅきが好きだー」


……い?いや…
そんな事言われても……
は?あんなに避けていたくせに?


「なちゅきー」


そう言って私の手を取る
焦る私に酔っ払い社長は手にキスをする


「なちゅき、顔あかーい。可愛い」


ひーっっ。
何?どうしたらいいの……


「なちゅき、俺の事よんで?」


『えっ?……社長……』


「んーっ!ちかーう。この前みたいに名前で呼んでよー」


社長は不貞腐れている
いやいや、あの自己中俺様が?


『……は、遥……』


「うわっ、幸せ……もう一回」



『……遥』

「もう一回」

『……遥』

「もう一回」


これが数回続いた
私が社長の名前を呼ぶたびに
社長は嬉しそうにしてる
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