俺様社長に振り回されるのも悪くない


少しだけ乱暴に感じた
けど、社長を見れば
なんか……可愛かった。

必死って言うか一生懸命って言うか…


そう思ったら何も言えない


だから私は社長の手を握る
指を絡めて……


社長は驚いた様子で
キスをやめ、私を見た


『私……どこにもいきませんよ?ちゃんとあなたのそばにいますから』


そう言い終わると
社長が少しだけ口元が震えてる気がした


『遥……抱いて…お願い』



多分……この人は社長って鎧を
脱ぐタイミングをわかっていないんだ
泣きたい時があっても、泣けない
弱音もはけないんだ……


多分、幼少時代からじゃないかな…



「…やめろっても無理だからな」


やっぱり……
酔っ払った振りをしてたのね……


『言わないよ……遥こそ、やめろって言ってもやめないからね』



そして私達は朝まで愛し合った。
何度もお互いの名前を呼んで……
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