俺様社長に振り回されるのも悪くない
薫?……副社長!?
私が色々考えていたら
社長が玄関をあげていた
「帰えってきたのか」
「あぁ、兄貴なら自分が行けばいいのに……まぁ、楽しめたからいいけど」
そう言いながらリビングへ入ってきた
そして私の存在に気がついた
「……え?誰?」
そりゃ、そうだ
だって、一番下っ端だった私が
社長秘書で社長と暮らしてるんだもん
副社長は長期出張って言ってたから
会う事もなかった
『初めまして、社長秘書をしてます久里夏希です』
そう頭を下げると
社長の舌打ちが耳に入った
「夏希……コーヒー淹れて」
そして不機嫌な声
私…なんか悪い事したかな?
わけがわからず
コーヒーの準備をする