俺様社長に振り回されるのも悪くない
私がコーヒーを出す
「へぇ〜兄貴がねぇ……」
副社長は私をジロジロ見て言う
……なんか、品定めされてる?
少しだけ強い感じがした
「夏希、おいで」
その様子を見ていた社長が私を呼んでくれ、私は社長の横に座らされた
私が座ると社長は私の腰に手を回す
「そういうことだ」
社長と副社長の会話がよくわからない
けど、副社長の目は
明らかに私を見ている
『あ、あの……副社長…』
「なに?」
『……怖いです』
そう言うと、社長は笑い出した
「クックックっ、薫……夏希は大丈夫だ。俺が初めて欲しいと思った女だ、心配するようなことはない」