俺様社長に振り回されるのも悪くない
「社長、お連れいたしました」
名取さんの先には
机に座って書類に目を通している人がいた
あれが社長?
雑誌と違う……あぁ、眼鏡か。
眼鏡を外して私を見た
あ……やっぱりイケメンなんだ
あ、けど私は眼鏡の方がいいかな?
なんていうか……ギャップ。
そんな事を考えていたら
名取さんが社長室にある
もう一つの机に私の荷物を置いた
えっ?……は?
『え?私の机ってソコですか?』
「はい、そうですよ」
にこやかな笑顔が少しイラついた
普通、社長室に秘書の机なんて
ないでしょ?なに?罰ゲームかなんかなの?
『さっぱり意味がわかりません。どうして社長室に私の机があるのか……』
私の言葉に笑い出したのは……社長