俺様社長に振り回されるのも悪くない
『ん……』
目がさめると
真っ白な天井だった
「夏希?目がさめたか?」
優しい声が聞こえる
その声がする方に顔を向ける
『……あ、私……階段から落ちた』
その言葉に安堵したのか
焦っていた顔がホッとしてる
「よかった……」
私の手を握っていたのか
より一層、握りしめる
温かい手。
この手が好き……
『温かいですね……手』
私に触れてくれたことが
嬉しくて涙が出た
バカみたい
意地はってないで
ちゃんと話せばよかった