俺様社長に振り回されるのも悪くない


『ん……』


目がさめると
真っ白な天井だった



「夏希?目がさめたか?」


優しい声が聞こえる
その声がする方に顔を向ける


『……あ、私……階段から落ちた』


その言葉に安堵したのか
焦っていた顔がホッとしてる


「よかった……」


私の手を握っていたのか
より一層、握りしめる


温かい手。
この手が好き……


『温かいですね……手』


私に触れてくれたことが
嬉しくて涙が出た



バカみたい
意地はってないで
ちゃんと話せばよかった
< 149 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop