俺様社長に振り回されるのも悪くない


毎日がつまらない
動く事すら思うようにいかず
何度か転びそうになった

トイレに行くのも大変
台所まで行くのも大変

夕飯を作るのが唯一の楽しみ
唯一、私が出来る事……


足が不自由な分、時間がかかるけど
それでも、余計な事を考えなくて済む


私が出来る事を……
そんな毎日が過ぎていき
2週間が経った日

仕事から帰ってきて
夕飯、シャワーを終えソファで
マッタリしていたら


「あ、そういえば忘れてた。夏希に頼みたい事あるんだ」


社長は書斎から大きめな封筒を持ってきた


「香月さんから仕事」


そう言って私に封筒を渡してくれた
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