俺様社長に振り回されるのも悪くない


『……はい』


私がしょんぼりしていると
社長は言い過ぎたと思ったのか
私を優しく抱きしめてくれた


「言い過ぎた…けどわかってくれ。夏希に何かあったら、すぐ駆けつけてあげれない……心配なんだ」


ん……そうだよね。
元はと言えば、私が怪我をしたから。


『…うん』


「心配しすぎて……仕事にならん」


『……ごめん』


「やっぱりウェブカメラ付けようかな」


『……いいよ』


「フッ……俺、ヤバイな」


うん、やばい
カメラをつけて私を見てるなんて
マジでやばい……


「……なんか言えよ」


……やばいよって言えない
笑って誤魔化す
< 187 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop