俺様社長に振り回されるのも悪くない
「悪いが社長命令だ。もちろん辞めることも許さん」
あ?何が社長命令だよ
私は言い返そうと思って
振り返ると、至近距離に社長の顔があった
ちかっ……
え?……
そう思った時には既に遅かった
ちゅっ……
聞きなれない音とともに
私の唇に一瞬触れて離れた
「ふっ……思った以上に柔らかいな」
社長の言葉が耳に届くと
自分の顔が真っ赤なのがわかった
『何してんだよっ』
私は社長を引っ叩いてしまった
やってしまった……
名取さんもビックリして
手帳を落としていた。
これからが思いやられる。
何がしたいんだか、さっぱりわからない。