俺様社長に振り回されるのも悪くない
不機嫌そうに話しを続ける副社長
「アンタのなにがいいのか俺には全くわからねぇ……ただ、香月さんが認めるだけの素質はある」
『……ありがとうございます』
褒められてるのか
貶されてるのか全くわからない
「……アンタと暮らしている兄貴を見てると、兄貴が幸せそうだ。いつも兄貴は我慢して生きてきたから……」
少し寂しそうな顔をした
『す、少しでも社長が笑顔で……幸せに暮らせるように……私が出来ることをしたいと思ってます』
そう言うと副社長は目を見開いていた
「……っ。兄貴に寄り付くメス共と同じだと思ってた……撤回するよ」
そう言って、副社長は玄関に向かった