俺様社長に振り回されるのも悪くない
『こんにちは』
私がオフィスに入ると
課長はカップ麺を食べながら顔を出した
「お?久里ちゃん、もう足はいいの?」
『はい、大丈夫です』
『それより、今回お仕事を回していただいて、ありがとうございます』
課長に頭を下げる
「いいんだよ、だって家にいても暇でしょ?社長は久里ちゃん大好きだから、何もさせてくれないだろうし」
ごもっともだった
苦笑いをするしかない。
『それでですね……』
鞄から書類を数枚だし
課長と相談し始める
久しぶりの仕事
やっぱり課長に見てもらいたかった
「相変わらず久里ちゃんは仕事早いね」