俺様社長に振り回されるのも悪くない
「一人で帰れるか?大丈夫か?」
心配そうに言う社長
私が一人で帰ることをよく思ってない
『大丈夫です、それより早く行かなきゃ遅れますから』
「……わかった、家に着いたら連絡しろ、遅いから先に寝てろ」
そう言って私にキスをして行ってしまった
思えば、秘書課に来てから
一人で歩くことはない
久しぶりに地下鉄に乗る
こういうのもたまにはいいかも
そんな気持ちは最初だけ。
社長が帰ってきたのは
日付が変わってから。
酒くさかったけど
酔ってない様子だった