俺様社長に振り回されるのも悪くない
出張
朝起きると、いつもの寝室だった
えっ……なんで?
……社長がいない
時計を見れば既に出勤時間は過ぎていた
えーっ!
急いでリビングへ行くと
いつものように朝食がテーブルに並べられており、メモ紙が置かれていた
名取さんかと思えば社長
【夏希へ】
行ってきます
今日は休め
気にしないで
いつでも連絡よこせ
それだけ書いてあった
少しだけ、安心した。
休んでいいのか?
いやいや、二人がいないこそ
行かなきゃならない。
私は急いで出勤する準備をし家を出た
もちろん名取さんが作ってくれた
朝食を残さず食べて……
そして、社長が残してくれたメモ紙を
御守り代わりに手帳に挟めた