俺様社長に振り回されるのも悪くない


「遥くんがいないからって、こんな生活するなんて、夏希らしくないわよ」


私の性格を知ってるお母さんは
少し心配そうに見る


書類を整理しながら話しかける


『で、今日は何しに来たの?二人で来るなんて、只事じゃないよ…ね』


実家は農家をやってる
それに足の悪いおばあちゃんがいるから
二人して出歩く事なんて絶対ない


「おばあちゃんはディサービスにお願いしてるから大丈夫よ、畑の方も大丈夫」


お母さんの大丈夫は心配だ
けど、お父さんも来てるんだから
本当に大丈夫なんだと思った


「お前はいつもこんな生活してるのか?」


お父さんの不機嫌な声が飛ぶ
< 236 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop