俺様社長に振り回されるのも悪くない


車に乗り込むと
不機嫌な社長が私を見る


『知らない番号でしたので……』


そう言うと


「登録しておけ」


そう言って私から目をそらす


名取さんは無言で車を走らせた


……ちょっと待って
なんで私、社長の隣に座ってるの?


『名取さん、助手席に座ります。秘書が社長の隣に座るなんて変ですよ』


私が身を乗り出して名取さんに言うと
お腹を引っ張られ
社長の横に座らされた


えっ……
そう思って社長を見ると


ちゅっ


また、唇を奪われた


……っ。

「フッ…何度しても飽きねぇな」


私の顔は見る見る赤くなる


『いい加減にしてくださいっ』


そう言って、社長の頬を叩こうとしたら
私の腕は社長の手で受け止められ
私の手首は社長に掴まれた
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