俺様社長に振り回されるのも悪くない


実家で暮らし始めて1カ月近くなる
名取さんからは何も連絡がない

もちろん社長からも……
やっぱり私は必要ないんじゃないかと
思うこともあった


眠れない日もある
そういう時は私のお守りを眺める


社長に会いたい……

けど、次にあった時
別れを切り出されたら……
そんな風に考えてしまう。




「夏希、夏希!」


夕方、リビングにいる
お母さんが私を呼んでいた


『なに?そんな慌てて……』


台所にいる私はリビングに顔を出すと
テレビ画面に
会いたくて仕方が無かった社長が映し出されていた
< 290 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop