俺様社長に振り回されるのも悪くない

待ち人




さっき起きたばかりなのに
まだ寝れるんだ……


なんか疲れちゃった……


『……遥…会いたい…』


そう呟いた言葉は本心
そのまま、また眠りについた




「夏希……」


そう呼ばれた気がした
夢なのか……
何度も呼ばれている気がする


うるさい……
眠たい目をこすりながら
目を覚ました私


『だれ?……んっ!!』


私は誰かの手で口を塞がれてしまった
私に馬乗りになっている……
気がつかない間に
誰かが家に侵入し
私の部屋に入ってきた



どうしよ……怖い、怖い
暗くてよくわからない……
けど、男ってだけはわかった


身体が震えていた


「黙ってろ、いいな?」


男の低い声が部屋に響く
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